Keepaの使い方とグラフの見方|無料版と有料版の違い、仕入れ判断で見る4つの数字を解説

Amazonで仕入れ判断をするとき、商品ページに表示されている今の価格だけを見て決めていないでしょうか。

その価格は一時的なもので、自分が売る頃には下がっているかもしれません。

また、いくら価格差があっても、そもそも売れていない商品であれば在庫として残ります。

この2つの見落としを防ぐために使われているのがKeepaです。

過去にいくらで、どれだけの頻度で売れていたかを記録しているため、感覚ではなくデータで判断できるようになります。

この記事では、Keepaでできること、無料版と有料版の違い、グラフの読み方、そして仕入れ判断の基準までを順に整理します。

確認したいポイント結論詳細
Keepaとは?Amazonの推移を記録するツール商品ごとの価格、売れ筋ランキング、出品者数の推移をグラフで確認できるツールです。
無料版でできることは?価格推移の確認まで無料版では価格の履歴が中心です。ランキングや出品者数の推移は有料版の機能になります。
グラフで何を見る?価格・ランキング・出品者数現在の価格ではなく、過去にいくらでどれだけ売れていたかを見て仕入れを判断します。
有料版は必要?仕入れ判断をするなら必要買い物目的なら無料版で足りますが、販売目的ではランキングの確認が欠かせません。

この記事でわかること

  • Keepaで確認できるデータの種類と、リサーチにおける役割
  • 無料版と有料版の機能差と、有料版に切り替える判断の目安
  • 導入手順と、日本のAmazonに合わせた初期設定
  • グラフの線が示す内容と、仕入れ判断で見る4つの数字
  • Keepaのデータだけでは判断できないことと、その補い方

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目次

Keepaとは?Amazonの推移を記録するツール

Keepaとは、Amazonで販売されている商品の価格や売れ行きの推移を記録し、グラフで表示してくれるツールです。

ドイツの企業が提供しており、日本を含む世界各国のAmazonに対応しています。

まずは、どんなデータを扱えるのかを整理しておきましょう。

商品ページだけでは分からない情報が見える

Amazonの商品ページに表示されているのは、今この瞬間の価格と在庫状況だけです。

過去にいくらで売られていたか、どのくらいの頻度で売れていたかは表示されません

Keepaは、この見えない部分を時系列のデータとして記録しています。

たとえば、現在5,000円で売られている商品が、半年前まで3,000円だったとします。

この事実を知らずに仕入れれば、自分が販売する頃には元の価格に戻っている可能性があります。

そうした判断ミスを防ぐことが、Keepaを使う一番の目的です。

確認できる主なデータ

商品ページ上のグラフから、次のような情報を確認できます。

  • 販売価格の推移(新品・中古・Amazon本体それぞれ)
  • 売れ筋ランキングの推移
  • 出品者数の推移
  • カートを取得している価格の推移
  • 商品の評価数の推移

このうち、価格以外の項目は有料版で確認できる範囲になります。

無料版と有料版の違いは、次の章で詳しく扱います。

買い物用途とリサーチ用途の違い

Keepaは、安く買いたい消費者にも使われています。

設定した価格まで下がったら通知を受け取る機能があり、買い時を待つ用途に向いています。

一方、販売する側が使う場合は、売れているかどうかを判断するためのデータが必要になります。

同じツールでも、目的によって必要な機能が変わる点は押さえておいてください。

なお、Keepaは仕入れ判断のためだけのツールではありません。

自分が販売している商品の価格やランキングの動きを追う用途でも使えます

値下げした後に順位がどう動いたかを確認すれば、施策の効果を数字で確かめられます。

無料版と有料版の違い

Keepaには無料で使える範囲と、月額料金がかかる範囲があります。

どちらを選ぶかは、目的が買い物か販売かで決まります

無料版でできること

無料版では、価格の推移を確認できます。

設定した価格まで下がったときに通知を受け取る機能も使えます。

安く買いたいという目的であれば、無料版だけで十分に役立ちます

アカウント登録も無料で、費用をかけずに操作感を確かめられます。

まずは無料版を入れて、画面に慣れるところから始めるのが無理のない進め方です。

有料版で使えるようになる機能

有料版に切り替えると、次のような機能が使えるようになります。

  • 売れ筋ランキングの推移グラフ
  • 出品者数の推移
  • 条件を指定して商品を探せる検索機能
  • データの一括取得と書き出し

このなかで最も重要なのが、売れ筋ランキングの推移です。

その商品が実際に売れているかどうかは、ランキングの動きでしか判断できません。

仕入れを目的とするのであれば、この機能なしでは判断材料が足りないことになります。

料金と切り替えの目安

有料版には月額プランと年額プランがあり、年額のほうが割安に設定されています。

料金はユーロ建てのため、為替によって日本円での負担額は変動します。

過去に改定も行われているため、契約前に公式サイトで最新の金額を確認してください

出典:Keepa公式サイト

切り替えの目安は、仕入れを本格的に始めるかどうかです。

月に数千円の費用は、仕入れの判断ミスを1回防げれば十分に回収できる水準といえます。

反対に、まだ何を売るか決まっていない段階であれば、無料版で様子を見て構いません。

支払いはクレジットカードのほか、一部の決済サービスにも対応しています。

月の途中で解約しても未使用分は返金されないため、月初から使い始めるほうが無駄がありません

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ツールの使い方を覚えても、調べる対象がずれていれば成果にはつながりません。

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Keepaの導入手順と初期設定

導入そのものは数分で終わります。

ただし、初期設定を済ませておかないと表示が英語のままで使いにくくなります

ブラウザの拡張機能を入れる

Keepaは、ブラウザの拡張機能として提供されています。

拡張機能を追加すると、Amazonの商品ページを開くだけでグラフが自動的に表示されるようになります。

毎回サイトを開き直す必要がないため、リサーチの往復が大きく減ります。

偽の拡張機能やよく似た名前のアプリが存在するため、必ず公式サイトからたどって導入してください。

スマートフォン向けのアプリも提供されていますが、細かいデータの確認はパソコンのほうが進めやすくなります。

日本のAmazonに合わせる設定

初期状態では、表示言語や対象国が日本以外に設定されていることがあります。

設定画面から日本を選んでおかないと、国内の価格データが正しく反映されません

この設定漏れは、導入直後のつまずきとして最も多いものです。

あわせて、グラフに表示する項目も調整できます。

線が多すぎて見づらい場合は、一時的に表示する項目を絞ると読み取りやすくなります。

アカウント登録をする

拡張機能を入れるだけでもグラフは表示されますが、アカウントを登録すると設定を保存できます。

価格の通知機能を使う場合も、アカウントが必要になります。

有料版に切り替える際も、同じアカウントの設定画面から手続きします。

Keepaグラフの見方

最初は線が重なって見づらく感じますが、意味を1つずつ理解すれば読み取れるようになります。

大きく分けると、価格の線、ランキングの線、出品者数の線の3種類です。

価格を示す線

価格の推移は、販売の形態ごとに分かれて表示されます。

Amazon本体が販売している価格、マーケットプレイスの新品価格、中古価格といった区別です。

線の色は設定で変更できるため、実際の画面で凡例を確認してから読み取ってください

自分が新品を扱うのであれば、見るべきは新品の価格帯です。

中古の価格が安くても、新品の相場が保たれていれば判断に直接は影響しません。

また、Amazon本体が販売しているかどうかは重要な判断材料になります。

Amazon本体が在庫を持っている期間は、価格面で対抗するのが難しくなるためです。

在庫が切れている期間だけ価格が上がっている商品は、そのパターンを読み取れます。

売れ筋ランキングの線

有料版で表示されるのが、売れ筋ランキングの推移です。

注文が入るたびにランキングが動くため、線が細かく上下している商品ほど売れていると判断できます。

反対に、線が横ばいのまま動かない商品は、ほとんど売れていないことになります。

利益額が大きく見えても、月に1個しか売れない商品では資金が長期間動きません。

在庫を持つ期間が延びれば、保管費用も値下がりのリスクも増えていきます。

出品者数の線

その商品を何人が扱っているかの推移も確認できます。

出品者が増えている商品は、これから価格競争が激しくなる可能性が高いと考えられます。

自分が加われば在庫がさらに増え、値下がりを早める側に回ることにもなります。

逆に出品者数が減っている商品は、供給が絞られて価格が上がる場合があります。

ただし、そもそも売れていないから撤退が続いているという可能性もあるため、ランキングとあわせて見る必要があります。

期間の切り替え

グラフは、表示する期間を切り替えられます。

直近1か月だけを見ると、季節による変動や一時的な品薄を見誤ります

3か月、1年、全期間と順に切り替えて、値動きの幅を確認してください。

1年の推移を見れば、その商品に季節性があるかどうかも判断できます。

毎年決まった時期に価格が上がる商品であれば、仕入れの時期を計画的に決められます。

大きなセール期間の前後は、価格が一時的に大きく動く点にも注意してください

その時期だけの安値を通常の相場と勘違いすると、判断を誤ります。

\ グラフを読めても、利益計算は別の話です /

販売手数料や配送にかかる費用を引かなければ、実際に残る金額は見えません。

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仕入れ判断で見る4つの数字

グラフの読み方が分かったら、実際の判断に落とし込みます。

確認する順番を決めておくと、1商品あたりの判断時間が短くなります

1.価格の下限はどこか

まず、その商品が過去に下がったときの価格を確認します。

判断の基準にすべきは今の価格ではなく、自分が売る時期にいくらになっていそうかです。

過去の下限に近い価格で計算しても利益が出るなら、値下がりしても耐えられます。

右肩下がりが続いている商品は、仕入れてから届くまでのあいだにさらに下がる可能性があります。

新商品の発売が近いジャンルでは、この傾向が強くなります。

2.どのくらいの頻度で売れているか

次に、ランキングの動きから売れる頻度を見積もります。

自分が仕入れる数量が、何日で売り切れる見込みかを考えてください

月に5個しか売れない商品を10個仕入れれば、2か月分の在庫を抱えることになります。

資金の回転を考えるなら、少数を早く売り切るほうが有利です。

同じ利益額なら、回転の早い商品を選んでください。

3.競合は何人いるか

出品者数と、その推移を確認します。

出品者が多いページでは、公開した直後から値下げ競争に巻き込まれます

メーカー自身や大手の販売店が出品している場合、価格で対抗するのは困難です。

月間の販売見込み数に対して出品者が多すぎないかを、あわせて確認してください。

月に10個売れる商品に出品者が20人いれば、自分の順番が回ってくるまでに時間がかかります

4.差し引き後にいくら残るか

最後に、実際に手元へ残る金額を計算します。

販売価格から仕入れ値、販売手数料、配送にかかる費用、梱包資材費を引いた金額が実際の利益です。

Keepaは価格と売れ行きを教えてくれますが、利益そのものは計算してくれません

手数料の目安は、セラーセントラルのシミュレーターで確認できます。

利益率と1個あたりの利益額の両方を見て、基準を下回る商品は見送ってください。

商品を探す場所によって見つかる傾向も変わります。仕入れ先ごとの特徴は以下の記事で整理しています。

関連記事:せどり仕入先をランキングで解説!売れる商品を見つけよう。

リサーチを効率化する機能

グラフを見るだけでなく、探す作業そのものを効率化する機能もあります。

1商品ずつ確認する段階から、条件で絞り込む段階へ進むための機能です。

価格の通知機能

指定した価格まで下がったときに、メールなどで通知を受け取れます。

気になる商品を登録しておけば、値下がりのタイミングを逃さずに済みます

毎日同じ商品を見に行く手間がなくなるため、時間の節約になります。

この機能は無料版でも使えるため、まず試してみる価値があります。

登録する価格は、利益が出る仕入れ値の上限に設定しておくと判断が速くなります。

通知が来た時点ですでに条件を満たしているため、迷わず動ける状態を作れます

条件を指定した商品検索

有料版では、条件を指定して商品を探す機能が使えます。

カテゴリー、価格帯、ランキングの範囲、出品者数などを組み合わせて絞り込めます。

1商品ずつ調べる形から、条件に合う商品をまとめて出す形に変えられる点が大きな違いです。

ただし、条件を緩くしすぎると膨大な数が出てきて、結局は絞り込めません。

扱うジャンルをある程度決めてから使うほうが、実用的な結果になります。

データの書き出し

取得したデータを書き出して、表計算ソフトで分析することもできます。

扱う商品数が増えてきた段階では、画面上で1つずつ見るより効率的です。

自分なりの判断基準を数式にしておけば、条件に合う商品を機械的に抽出できます。

ただし、この段階は基本の読み方が身についてからで構いません。

取得できるデータ量には上限が設けられており、短時間に大量の取得を繰り返すと制限がかかります。

\ 価格の下落を気にしなくてよい状態を作りませんか /

同じ商品を扱う限り、値下がりの影響からは逃れられません。

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Keepaを使うときの注意点

便利なツールですが、使い方を誤ると判断を外します。

知っておくべき前提が4つあります

1.データは推計を含む

Keepaが記録しているのは、Amazon上で公開されている情報です。

実際の販売個数そのものが公表されているわけではなく、ランキングの動きから推し量る形になります。

そのため、表示される販売数の目安は参考値として扱ってください。

データの取得間隔にも限界があり、短時間の値動きは記録されない場合があります。

また、記録が始まったのが最近の商品では、そもそも過去のデータが十分に蓄積されていません。

グラフの線が短い商品は、判断材料が足りていない状態だと考えてください。

2.過去は未来を保証しない

グラフが示すのは、あくまで過去の実績です。

これまで安定していた商品が、競合の参入や新商品の登場で急に崩れることもあります

特に、多くの出品者が同じデータを見ている点は意識しておく必要があります。

条件の良い商品には人が集まり、その結果として価格が下がるという構造があります。

データを見て判断すること自体が、市場に影響を与えているという視点を持ってください。

3.利益は自分で計算する

繰り返しになりますが、Keepaは利益を計算するツールではありません。

販売手数料や配送にかかる費用は、別途確認して差し引く必要があります

グラフ上の価格差を見ただけで仕入れると、手数料を引いた後に利益が消えます。

発送を倉庫に任せる場合は、配送代行手数料と保管手数料も加わります。

その仕組みと費用は、以下の記事で整理しています。

関連記事:AmazonせどりFBAのメリット・デメリットを徹底解説!使用方法も合わせてご紹介します!

4.正規の入手経路を使う

Keepaに似せた偽のサイトや拡張機能が存在します。

公式サイト以外から導入すると、意図しないソフトが入る可能性があります

導入時は必ず公式サイトからたどってください。

有料版の解約手続きも、公式の設定画面から行います。

月の途中で解約しても、次の更新日までは機能を利用できる仕組みです。

Keepaで判断できないことと次の段階

ツールを使いこなすほど、その限界も見えてきます。

この限界をどう超えるかまで考えておくと、遠回りを避けられます

同じデータを全員が見ている

Keepaは広く使われているツールです。

自分が見つけた条件の良い商品は、他の出品者も同じ画面で見つけています

その結果、参入が集中して価格が下がり、利益が削られていきます。

これはツールの欠点ではなく、既存商品を扱う以上は避けられない構造です。

リサーチが終わらない構造

利益の出る商品を毎月探し続ける形では、作業量が減りません。

扱った商品が終売になれば、その売上はそこで途切れます

収入を伸ばすには、リサーチの時間を増やし続けるしかなくなります。

使える時間に限りがある個人にとっては、どこかで頭打ちになる形です。

調べる作業を外部に任せる方法もありますが、判断の基準を伝えられなければ成り立ちません。

データを商品企画に活かす

この構造から抜けるには、自分だけが扱う商品を持つ必要があります。

Keepaで身についた需要を見抜く感覚は、そのまま商品企画にも活かせます

どの価格帯にどれだけの需要があるか、どのジャンルが伸びているかを読み取る力は共通しています。

自社ブランドの商品であれば、値下げ合戦の対象にならず、価格を自分で決められます。

利益が残る構造をどう作るかは、以下の記事で整理しています。

関連記事:AmazonのOEMで「儲からない」は本当?失敗しないための5つの秘訣と成功事例

まとめ

Keepaは、Amazonの価格、売れ筋ランキング、出品者数の推移をグラフで確認できるツールです。

無料版では価格の推移まで、有料版ではランキングや出品者数の推移まで確認できます。

仕入れを目的とするなら、ランキングを見られる有料版が判断の前提になります。

グラフを読むときは、期間を切り替えて値動きの幅を確認してください。

直近だけを見ると、季節変動や一時的な品薄を見誤ります。

仕入れ判断では、価格の下限、売れる頻度、出品者数、差し引き後の利益額の4つを順に確認します。

ただし、利益そのものはKeepaでは計算されないため、手数料を引く作業は自分で行う必要があります。

まずは1商品のグラフを開き、この4つを順に確認するところから始めてみてください。

\ 今日からデータで判断する習慣をつけましょう /

読んだだけで終わらせず、まずは1商品のグラフを開いて確認してみてください。

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