Amazonブランドストアの作り方6ステップ|素材の準備から審査・公開まで

Amazonブランドストアは、条件さえ満たしていれば無料で作成できます。専門的な知識も不要で、用意されたテンプレートに素材を配置していくだけです。
ただし、素材の準備をせずに作り始めると途中で止まります。画像のサイズにも規定があり、外すと表示が崩れたり審査で止まったりします。
本記事では、着手前に用意すべきものから、管理画面での操作手順、使えるタイルの種類、審査で止まらないための注意点、公開後にやることまでを順に解説します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| どこから作る? | セラーセントラルのストア画面 | 「ストア」から「Amazonストア」を選び、ストアを作成をクリックします。 |
| 先に用意するものは? | ロゴと画像、商品情報 | ロゴは400×400ピクセル以上が推奨されています。 |
| テンプレートは何を選ぶ? | 迷うなら空白 | 構成が決まっていない段階では、後から自由に組める空白が扱いやすくなります。 |
| 公開までどれくらい? | 審査に数時間から数日 | 公開後の編集も同じ審査を通るため、販促の直前は避けてください。 |
この記事でわかること
- 着手前に用意する素材のチェックリスト
- 管理画面での操作手順6ステップ
- タイルの種類と使い分け
- 画像サイズの規定と外したときの影響
- 審査で止まらないための注意点と公開後の運用
作り始める前に確認すること
準備が9割です。ここを飛ばすと作業が途中で止まります。
3つの条件を満たしているか
前提として、商標出願中または登録商標があること、ブランド登録を済ませていること、大口出品プランに加入していることの3つが必要です。
管理画面にストアを作成するボタンが表示されない場合、登録ブランドと出品用アカウントの紐付けが完了していない可能性があります。まずその確認から行ってください。
条件を満たしていない状態で作業を始めても、途中で止まります。着手前に必ず確認してください。
商標の出願から登録までは半年から1年程度かかります。まだ手続きしていない場合は、そこから逆算して計画を立ててください。
大口出品プランの加入状況も確認してください。小口のままでは作成できません。
商標がまだの場合は、そこから着手する必要があります。登録済みかどうかは、特許情報プラットフォームで無料で検索できます(参照:INPIT「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」)。
用意する素材のチェックリスト
先に揃えておくべきものは次のとおりです。ブランドのロゴ、ヘッダーに使う横長の画像、商品や使用場面の写真、ブランドの紹介文が最低限必要になります。
動画がある場合は、それも用意しておきます。使用している場面が伝われば、購入後のイメージが具体的になります。
文章も先に書いておいてください。画面を触りながら考えると、途中で手が止まります。
掲載する商品のリストも決めておいてください。どの商品をどのページに置くかが決まっていないと、配置の段階で手が止まります。
素材は解像度の高いものを用意してください。あとから拡大すると粗くなり、作り直しになります。
スマートフォンで撮影した写真でも構いません。明るい場所で背景を整えて撮れば十分な品質になります。
商品単体の写真だけでなく、使っている場面の写真も用意してください。世界観を伝えるうえで欠かせません。
構成を紙に書き出しておく
画面を触る前に、どのページに何を置くかを紙かメモに書き出してください。作りながら考えると、まとまりのない構成になります。
最初は1ページで構いません。トップに買う理由を置き、その下に商品を並べるという単純な形から始めれば十分です。
訪れた人が最初に見る位置に、このブランドを選ぶ理由を置いてください。ここが曖昧だと下まで読まれません。
この一文は商品ページの説明文や広告の文言にもそのまま使えます。一度決めれば長く効きます。
商品が増えてからページを足せます。最初から多くのページを作る必要はありません。
紙に書く段階で、伝えたいことが整理できていないと気づくこともあります。その場合は商品の設計まで戻って考え直してください。
作成の手順6ステップ
ここからは実際の操作です。順番どおりに進めてください。
STEP1|管理画面からストアを作成する
セラーセントラルにログインし、メニューからストアの項目を開き、Amazonストアを選択して、ストアを作成をクリックします。
自社のブランド名の右側に作成のボタンが表示されていれば、条件は満たしています。表示されない場合は紐付けの確認が必要です。
画面の表記や配置は更新されることがあります。見つからない場合は、公式のヘルプで最新の手順を確認してください。
作業はパソコンから行います。画像の差し替えや文言の修正も、同じ画面で完結します。
複数のブランドを登録している場合は、それぞれ別のストアを作成できます。まずは主力のブランドから着手してください。
作業の途中で保存できます。一度にすべてを終わらせる必要はありません。
公開前であれば何度でも作り直せます。まず一通り作ってみて、全体を見てから整えてください。
STEP2|ブランド名とロゴを登録する
最初に登録するのがこの2つです。ブランド名とロゴはストアページのナビゲーション部分に表示されます。
ロゴ画像は400×400ピクセル以上のものを用意してください。小さい画像を使うと粗く表示されます。
ブランド名は商品ページに表示される名称と揃えてください。異なる表記が混在すると、同じブランドだと認識されません。
あわせてページのメタ説明文を入力します。これは閲覧者には表示されず、管理する側が識別するための項目です。簡潔な内容で問題ありません。
ロゴはAmazon内でストアを紹介する際にも使われます。ブランドの印象を左右する要素なので、手を抜かないでください。
STEP3|テンプレートを選ぶ
ページのテンプレートは、Amazonが用意している3種類と、空白のものから選べます。
構成が決まっていない段階では、空白を選んでおくと扱いやすくなります。既存のレイアウトに縛られず、必要な要素だけを自由に配置できるためです。
テンプレートは後から変更できます。最初の選択で悩みすぎる必要はありません。
用意されたテンプレートは、商品数や見せ方に応じた型になっています。迷う場合は一度当てはめてみて、合わなければ空白に切り替える進め方でも構いません。
STEP4|タイルを配置してページを作る
各セクションに、タイルやウィジェットと呼ばれる要素を置いていきます。ドラッグして配置し、サイズやリンク先を設定するだけで、コードを書く必要はありません。
画像、テキスト、動画、商品の一覧といった要素を組み合わせます。情報の量と見た目の訴求力の両方を意識してください。
配置は後から入れ替えられます。まず全部を置いてから、順番を調整する進め方が効率的です。
完成度を上げようとして着手が遅れるより、まず形にして公開後に改善するほうが早く成果につながります。
タイルの種類ごとに使える画像のサイズが異なります。この点は後ほど詳しく説明します。
要素を詰め込みすぎると、どこを見ればよいのか分からなくなります。余白を残す意識も必要です。
迷ったら要素を減らしてください。情報が少ないほうが、伝えたいことは届きます。
STEP5|プレビューで確認する
公開前に必ず確認します。パソコンからの見え方だけでなく、スマートフォンでの表示も必ずチェックしてください。
多くの購入者はスマートフォンで判断します。パソコンで作り込んだ結果、文字が読みにくくなっているという事態はよく起こります。
画面の幅が狭くなると、要素の並び方も変わります。想定した見え方になっているかを必ず確認してください。
文字の量が多すぎないか、押すべきボタンが分かるかを、初めて見る人の視点で確認してください。
可能であれば、家族や知人にも見てもらってください。作った本人には見えない点が必ずあります。
見てもらうときは、何を売っている店だと思ったかを聞いてください。意図が伝わっているかの確認になります。
STEP6|審査に提出して公開する
内容が固まったら、審査に提出します。承認されるまでに数時間から数日かかる場合があるため、余裕を持って進めてください。
規定に沿わない表現や画像が含まれていると差し戻されます。修正して再提出すれば公開できますが、その分だけ日数は延びます。
差し戻された理由は通知されます。指摘に沿って直せば、次は通ります。
同じ理由で繰り返し止まる場合は、規定を読み直してください。感覚で修正しても通りません。
販促のタイミングから逆算して、余裕のあるスケジュールを組んでおいてください。
初回は特に差し戻される可能性があります。1回で通る前提で予定を組まないでください。
公開されたら、実際のページを自分でも見てみてください。プレビューとの違いに気づくことがあります。
使えるタイルの種類と使い分け
どんな要素を置けるかを知っておくと、構成の幅が広がります。
画像とテキストのタイル
最も基本的な要素です。ブランドの世界観を伝える写真と、コンセプトを説明する文章を組み合わせます。
画像には商品へのリンクを設定することもできます。使用場面の写真から該当商品へ誘導する形が作れます。
どこを押せば商品にたどり着くのかが分かる作りにしてください。押せることが伝わらなければ、リンクを設定しても意味がありません。
文章は詰め込みすぎないでください。読まれるのは最初の数行だけだと考えて、要点を先に置きます。
画像に文字を入れる場合は、スマートフォンでも読めるサイズにしてください。縮小されると読めなくなります。
商品を並べるタイル
商品を一覧で見せる要素です。自分で選んだ商品を並べる形と、売れ筋の商品が自動で表示される形があります。
売れ筋を自動表示するタイプでは、ブランドに関連づけられた商品から一定数が自動で並びます。手を入れなくても更新される点が利点です。
その代わり、表示される商品を自分で選べません。見せたい商品が決まっている場合は、手動で選ぶタイプを使ってください。
商品を追加したときに、ストアへの反映を忘れないでください。新商品が並んでいなければ、気づいてもらえません。
表示の形式も選べます。縦長の画像が向く商品では、それに適したレイアウトが用意されています。
商品数が少ない段階では、無理に並べず1点ずつ丁寧に見せるほうが伝わります。
関連する商品をまとめて置くと、あわせ買いにつながります。使う場面が近い商品を隣に並べてみてください。
動画のタイル
動画を掲載できる要素です。使用している場面や開封の様子を見せれば、文章では伝わらない情報が届きます。
スマートフォンでの再生も考慮して、短くまとめてください。長い動画は最後まで見られません。
音声がなくても内容が伝わるよう、字幕や文字を入れておくと安心です。
動画がなくても構成は成立します。用意できる段階になってから追加してください。
カートに入れるボタンの表示条件
商品タイルには購入ボタンを表示できますが、条件があります。Amazon Adsのガイドラインによると、購入前にサイズや色などのバリエーションを選ぶ必要がある商品、在庫切れの商品、アパレルカテゴリーの商品では表示されません(参照:Amazon Ads「ストアクリエイティブガイドライン」)。
該当する場合は、商品ページへ遷移させる導線を用意してください。ボタンがない前提で構成を考える必要があります。
在庫切れでもボタンは表示されません。在庫を切らさないこと自体が、ストアの効果にも影響します。
仕様は変更されることがあります。作成前に公式のガイドラインで最新の条件を確認してください。
画像サイズと素材の準備
見落とされやすく、しかも作業を止める原因になる部分です。
ロゴは400×400ピクセル以上
ロゴには推奨サイズがあります。400×400ピクセル以上のものを用意してください。これを下回ると、表示が粗くなります。
背景が透明な形式で用意しておくと、配置したときに馴染みます。作成を外注する場合は、この形式でも納品してもらってください。
ロゴは商品パッケージにも使う素材です。ストアのためだけに作るのではなく、共通で使える形で用意してください。
ヘッダーとタイルでサイズが違う
注意が必要なのがここです。ヘッダー画像とコンテンツのタイルでは、求められるサイズが異なります。さらにタイルの種類ごとにも規定が分かれています。
使う予定のタイルを先に決めてから、そのサイズに合わせて画像を用意するのが効率的です。作りながら都度切り出すと時間がかかります。
元の画像を大きめのサイズで保管しておけば、後から別のサイズにも対応できます。
素材はフォルダを分けて管理してください。更新のたびに探し直す手間がなくなります。
具体的な数値はAmazonの公式ガイドラインで公開されています。仕様は更新されることがあるため、作業前に最新の内容を確認してください。
規定を外すと表示が崩れる
サイズが合っていない画像は、アップロードできない、または表示が崩れるといった問題が起こります。
審査で非承認となる可能性もあります。せっかく作り込んでも、画像の規定を外していれば公開できません。
画像の中に価格や送料無料といった情報を入れるのも避けてください。条件が変わったときに修正が必要になります。
規約上も、価格や配送に関する表示には制限があります。安全な範囲で作成してください。
商品撮影の際に、ヘッダー用の横長構図もあわせて撮っておくと後で使えます。撮り直す手間を省けます。
切り抜きに耐えられるよう、余白を多めに取って撮影しておくと複数のサイズに対応できます。
審査で止まらないための注意点
差し戻されると日数を失います。よくある原因を押さえておいてください。
誇大な表現を避ける
最も多い原因です。根拠のない最上級の表現や、他社より優れていると断定する表現は避けてください。
実際のものより著しく優良または有利であると誤認される表示は、法令上も問題になり得ます。故意でなく誤って表示した場合でも対象になります。
数字を使う場合は、その根拠を説明できる状態にしておいてください。
他社の商品名やブランド名を出して比較する表現も避けてください。権利の問題にもつながります。
外部サイトへの誘導に制限がある
ストア内から自社サイトなど外部へ誘導することには制限があります。リンクを設定できる先には決まりがあると理解しておいてください。
外部の連絡先を記載する、別の販路へ誘導するといった内容も規約に触れる可能性があります。
レビューを依頼する表現や、割引と引き換えに評価を求める内容も認められません。
規約はプラットフォーム側の判断で更新されます。定期的に確認する習慣をつけておいてください。
できることの範囲は変更されることがあります。作成前に公式の案内を確認してください。
規約に触れる内容は、審査で止まるだけでなくアカウントへの影響につながる可能性もあります。判断に迷う内容は載せないでください。
更新も同じ審査を通る
公開後の編集も審査の対象です。セール前に内容を差し替えたいなら、その分の日数を見込んでおく必要があります。
直前に修正しようとして間に合わないというのは、よくある失敗です。販促の予定が決まっているなら、逆算して1週間前には作業を終えておいてください。
公開中のページは審査中もそのまま表示されます。編集が反映されないだけなので、売り場が消える心配はありません。
大きな変更は、一度に行わず段階的に進めるほうが安全です。差し戻されたときの原因も特定しやすくなります。
公開後にやること
作って終わりにすると、誰も訪れないページになります。
URLを確認して導線を作る
公開されたら、まず専用のURLを確認します。広告の遷移先に設定する、SNSや自社サイトから誘導する、同梱物に記載するといった導線を用意してください。
商品ページのブランド名リンクからも自動で流入します。この導線は何もしなくても機能しますが、それだけでは訪問数は限られます。
広告を使う予定があるなら、遷移先をストアに設定してみてください。複数の商品を見てもらえる可能性が高まります。
外部から誘導する場合は、どの経路からの流入かを識別する仕組みも用意されています。効果のある発信先が分かれば、力の入れどころも定まります。
期間限定のバージョンを使う
便利な機能があります。期間限定のページのバージョンを作成し、公開の開始日と終了日を指定できます。
セールや季節の企画に合わせて内容を切り替え、期間が過ぎたら自動で元に戻すという運用が可能です。都度の差し替えより手間がかかりません。
この機能を使う場合も、事前に審査を通しておく必要があります。
年間の販促計画が決まっているなら、まとめて用意しておくと運用が楽になります。
期間が終われば自動で元のページに戻ります。切り替えの作業を忘れる心配がありません。
データを見て改善する
訪問数や商品ページへの遷移といった指標を確認できます。見られているのに商品ページに進んでいないなら、訴求か導線に原因があります。
そもそも訪問がないなら、導線の問題です。広告や外部からの誘導を見直してください。
公開直後は訪問が少なくて当然です。数か月単位で数字を見ながら調整していってください。
変更は1つずつ行ってください。同時に複数を変えると、何が効いたのか分からなくなります。
世界観を統一する考え方については、無印良品に学ぶOEMブランド戦略|世界で選ばれる理由と成功法則で解説しています。
まとめ|素材を揃えてから画面を開く
Amazonブランドストアの作成は、管理画面からストアを作成し、ブランド名とロゴを登録し、テンプレートを選び、タイルを配置して、プレビューで確認し、審査に提出するという6つのステップで進みます。
作業を止めないために重要なのは、ロゴ、ヘッダー画像、商品写真、紹介文を先に揃えておくことです。画像のサイズ規定を外すと、表示が崩れるか審査で止まります。
まずは掲載する商品と伝えたいことを紙に書き出してみてください。構成が決まっていれば、作業自体は1日で終わります。
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