Amazonに個人で出品する方法|法人との違いと必要なもの、住所が公開される範囲を解説

会社に勤めながら、あるいは家事の合間に、個人でAmazonに商品を出してみたい。

そう考えたときに気になるのが、そもそも個人でも登録できるのか、そして自分の名前や住所がどこまで表示されるのかという点です。

結論から言えば、個人でも出品用アカウントは作成でき、開業届がない段階でも登録は可能です。

一方で、継続的に販売する場合は事業者としての表示義務が発生します。

この点を知らないまま始めると、後から慌てて設定を変えることになります。

この記事では、個人と法人の違い、公開される情報の範囲、必要な準備と手続きまでを順に整理します。

確認したいポイント結論詳細
個人でも出品できる?個人・副業でも出品できる出品用アカウントは個人でも作成でき、開業届を出していない段階でも登録は可能です。
法人との違いは?登録書類と表示名が異なる個人は本人確認書類と氏名または屋号、法人は登記情報と法人番号の登録が求められます。
個人情報は公開される?氏名と住所の表示が必要販売事業者名と実際に活動している住所の表示が求められ、屋号やサイト名だけでは足りません。
必要な手続きは?副業規定の確認と古物商許可勤務先の規定を確認し、中古品を扱うなら古物商許可が必要です。所得20万円超で確定申告です。

この記事でわかること

  • 個人でもAmazonに出品できる条件と、開業届の要否
  • 個人と法人で異なる登録書類・表示名・アカウントの扱い
  • 出品者情報としてどこまで公開されるのかと、自宅住所を出したくない場合の選択肢
  • 個人が用意するものと、登録から入金までの4ステップ
  • 副業規定・古物商許可・確定申告など、個人が確認しておくべきこと

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目次

個人でもAmazonに出品できる

Amazonの出品用アカウントは、法人でなくても個人の名義で作成できます

会社員が副業として利用することも、主婦や学生が利用することも制限されていません。

まずは、個人が出品するうえでの前提を整理しておきましょう。

副業や個人でも登録できる

出品用アカウントの登録画面では、事業者の区分として個人か法人かを選びます。

個人を選んだ場合でも、機能に制限がかかることはありません

大口出品プランを選べば、広告も新規の商品ページ作成も同じように利用できます。

買い物用のアカウントとは別に、出品用のアカウントを用意する形になります。

すでにAmazonで買い物をしている方も、あらためて登録手続きが必要です。

年齢については、未成年の場合に保護者の同意など追加の条件が必要になることがあります。

契約の名義人になれるかどうかが前提になるため、学生の方は登録前に確認しておいてください

他の販売モールとの違い

販売モールによっては、個人の出店を認めていない場合があります。

個人が出品できて、しかも検索需要がすでに集まっている点が、Amazonを選ぶ理由になります。

店舗全体の世界観を作り込まなくても、1商品からテストと改善を繰り返せる点も個人には有利です。

販路ごとの違いと選び方は、以下の記事で比較しています。

関連記事:AmazonでOEMを始めるべき?楽天・ヤフー・BASEはおすすめしない理由とは

開業届がなくても登録はできる

出品用アカウントの登録に、開業届の控えは必要ありません。

まだ事業として届出をしていない段階でも、アカウントは作成できます

まずは登録して仕組みを試し、継続すると決めた段階で届出を検討する順序で問題ありません。

ただし、継続的に販売する場合は税務上の手続きが必要になります。

この点は後の章で扱います。

個人と法人で違う3つのこと

登録できるかどうかに違いはありませんが、手続きの中身は異なります。

先に把握しておけば、登録の途中で止まることがありません

1.登録時に求められる情報と書類

個人の場合、求められるのは本人確認書類と口座情報が中心です。

  • 運転免許証やパスポートなどの本人確認書類
  • 住所が確認できる書類(クレジットカードの利用明細や取引明細など)
  • 有効なクレジットカード
  • 売上金を受け取る銀行口座

法人の場合は、これに加えて登記情報や法人番号の登録が求められます。

書類の氏名や住所が、登録情報と一致していることが審査の前提です。

引っ越し後に更新していない書類を使うと、差し戻される原因になります。

求められる書類は変更されることがあるため、登録画面の案内に従ってください。

2.出品者情報として表示される名称

販売事業者名として表示されるのは、個人であれば氏名または屋号です。

法人であれば登記上の会社名が使われます。

店舗名は別途設定できますが、販売事業者名の代わりにはなりません

住所についても、実際に事業活動を行っている場所を登録する必要があります。

私書箱のような、実態のない住所は認められていません。

3.後から法人へ切り替えるときの扱い

個人で始めて、後から法人化するケースは珍しくありません。

その際、アカウントの情報を変更する手続きが必要になります

個人のアカウントを残したまま法人名義で別のアカウントを作ると、複数アカウントとみなされる可能性があります。

出品用アカウントは、原則として1人につき1つです。

法人化の予定が近い場合は、切り替えの手順をあらかじめAmazonに確認しておくと安心です。

\ アカウントを作る前に、何を売るかは決まっていますか /

登録は済んだものの、扱う商品が決まらないまま止まってしまう方は少なくありません。

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個人情報はどこまで公開されるのか

個人で出品する方が最も気にする部分です。

結論として、事業者としての氏名と住所は購入者が確認できる状態になります

この前提を理解したうえで、どこまで対応できるかを見ていきましょう。

出品者情報として表示される範囲

商品ページから出品者名をたどると、出品者情報のページが表示されます。

ここには、販売事業者名、住所、電話番号などが掲載されます。

屋号を設定していても、販売事業者名として氏名の表示が求められる場合があります

購入者全員がこのページを見るわけではありませんが、誰でも閲覧できる状態にはなります。

この情報は購入前の判断材料であると同時に、トラブル時の連絡先としての役割を持っています

見られたくないという理由だけで、虚偽の情報を登録することは認められていません。

通信販売の表示義務

これはAmazon独自のルールではなく、法律上の要請にもとづくものです。

インターネットで継続的に商品を販売する行為は、特定商取引法上の通信販売にあたります。

事業者の氏名、住所、電話番号のほか、価格、送料、支払方法、引渡時期、返品条件の表示が求められます

氏名については、個人の場合は戸籍上の氏名または商業登記簿に記載された商号とされています。

通称や屋号、サイト名だけでは要件を満たしません。

副業として行っている場合でも、この義務は変わりません。

自宅住所を出したくない場合

自宅で作業している個人にとって、住所の公開は不安の大きい部分です。

この点について、消費者庁は一定の条件のもとで例外的な取り扱いを示しています。

購入者からの請求があれば遅滞なく情報を提供する措置を講じている場合、住所と電話番号の表示を省略できるとされています。

また、プラットフォーム事業者やバーチャルオフィスの住所を表示する方法についても、条件が示されています。

いずれも、連絡が確実に取れる状態であることが前提です。

出典:消費者庁「通信販売広告Q&A」

実際にどの方法が使えるかは、販売の形態やプラットフォーム側の対応によって変わります。

判断に迷う場合は、消費者庁の説明を確認したうえで専門家に相談してください。

購入者の個人情報の扱い

公開される側だけでなく、預かる側の責任もあります。

自己発送の場合、購入者の氏名と住所を扱うことになります。

注文対応の範囲を超えて利用したり、外部に持ち出したりしてはいけません

購入者への連絡は、Amazonのメッセージ機能を使い、個別の接触を増やさないことが基本です。

発送を倉庫に任せる形にすれば、購入者情報を直接扱う場面そのものを減らせます。

個人が出品する前に用意するもの

登録の途中で書類が見つからず作業が止まるのは、よくある場面です。

先にすべてそろえておけば、登録は一度で終わります

1.書類と口座を先にそろえる

本人確認書類、住所が確認できる書類、クレジットカード、銀行口座の4点が基本です。

銀行口座は本人名義のものを用意してください

家族名義の口座を登録すると、名義の不一致で審査が通りません。

本人確認では、ビデオ通話による確認が行われる場合もあります。

書類の写真は、四隅が写り、文字が読み取れる状態で撮影しておきましょう。

クレジットカードは、月額料金や各種手数料の請求に使われます。

有効期限が近いカードを登録すると、更新のたびに設定変更が必要になります

デビットカードやプリペイドカードは使えない場合があるため、事前に確認してください。

2.出品プランを選ぶ

出品プランには、月額固定の大口出品と、商品が売れるごとに課金される小口出品があります。

月に49点までなら小口、50点以上なら大口のほうが費用は安くなります

ただし、小口出品では広告が使えず、購入ボタンからの注文を取りにくくなります。

まず仕組みを試したい段階であれば小口から始め、後から切り替える形も選べます。

オリジナル商品を扱う予定があるなら、最初から大口出品を選んでおくほうが手戻りがありません。

3.中古品を扱うなら古物商許可

中古品を営利目的で仕入れて販売する場合、古物商許可が必要になります。

申請先は営業所を管轄する警察署で、交付までにおおむね40日前後かかります

自宅にある不用品を売る場合や、新品のみを扱う場合は対象外です。

扱う商品が決まった時点で申請を進めておくと、販売開始が遅れずに済みます。

手数料は19,000円で、申請には住民票の写しなどの書類が必要になります。

自宅を営業所として申請する場合、賃貸物件では使用承諾書を求められることもあります

\ 個人でも利益が残る設計になっていますか /

手数料や送料を計算に入れていないと、売れているのに現金が増えません。

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個人が出品するまでの4ステップ

準備が整ったら、実際の手順に進みます。

審査の待ち時間を除けば、作業自体は数時間で終わります

STEP1.出品用アカウントを登録する

Amazonの出品サービスのページから登録を開始します。

事業者区分で個人を選び、氏名、住所、書類、口座情報を順に入力していきます。

入力した情報と書類の記載内容は、細部まで一致させてください

審査には数日かかることがあります。

この待ち時間のあいだに、商品写真や説明文を準備しておくと無駄がありません。

STEP2.出品プランと発送方法を決める

登録時に、大口出品と小口出品のどちらかを選びます。

あわせて、発送を自分で行うか、Amazonの倉庫に預けるかを決めます。

倉庫に預ける形にすれば、購入者の住所を直接扱う場面を減らせます

手数料はかかりますが、本業と両立する個人にとっては作業時間の削減効果が大きくなります。

STEP3.商品を登録する

すでにAmazon上にある商品であれば、商品名や商品コードで検索してそのページから出品します。

コンディション、価格、在庫数、発送方法を入力すれば完了です。

中古品を扱う場合は、傷や付属品の欠品を具体的に記載してください

説明を省いた結果として返品や低評価につながるケースが、最も多く見られます。

オリジナル商品を新規に登録する場合は、大口出品プランが必要になります。

STEP4.発送と入金を確認する

注文が入ったら、期限内に発送して出荷通知を送ります。

売上金は手数料が差し引かれたうえで、2週間ごとに登録口座へ振り込まれる仕組みです。

仕入れ代金は先に出ていくため、入金までの期間を支える資金を残しておいてください。

売れた商品と売れなかった商品は、必ず記録に残しましょう。

この記録が、次に何を仕入れるかの判断材料になります。

また、確定申告に備えて、仕入れの領収書や請求書はすべて保管しておいてください。

同じ書類は、商品が正規品であることを求められた際の証明にもなります

個人が知っておくべき費用と税金

個人であっても、事業として販売する以上は費用と税金の管理が必要です。

あとから慌てないよう、基準だけは先に押さえておきましょう

出品にかかる費用

発生するのは、出品プランの費用、販売手数料、そして発送にかかる費用です。

販売手数料はカテゴリーによって異なり、多くの場合は5%から15.4%の範囲になります。

倉庫に預ける場合は、配送代行手数料と在庫保管手数料が加わります。

仕入れ判断は、これらを差し引いた後の金額を出してから行ってください。

セラーセントラルには、手数料の目安を計算できるシミュレーターが用意されています。

確定申告が必要になる基準

会社員が副業として販売している場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。

ここでいう所得とは、売上から必要経費を差し引いた後の金額です。

売上が20万円を超えていても、経費を引いた所得が20万円以下であれば申告は不要となります。

なお、所得が20万円以下の場合でも住民税の申告は別途必要になります。

扶養に入っている方や、給与を受けていない方は基準が異なります。

開業届と青色申告

事業として継続する場合は、税務署に開業届を提出する選択肢があります。

原則として、事業を開始した日から1か月以内の提出とされています。

青色申告を選べば控除が受けられ、赤字を翌年以降に繰り越すこともできます

青色申告の承認申請には期限があるため、開業届と同時に出しておくと手続きが一度で済みます。

帳簿づけの手間は増えますが、利益が安定してきた段階では検討する価値があります。

税務の取り扱いは個々の状況で変わるため、判断に迷う場合は税務署や税理士に確認してください。

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個人だからという理由で、売れる規模に上限がつくわけではありません。

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個人が気をつけたい4つの注意点

個人だからこそ注意すべき点があります。

知らずに違反すると、収入以上の不利益を招くことになります

1.勤務先の副業規定を確認する

会社員であれば、まず就業規則を確認してください。

副業を認めている企業が増えている一方、許可制や届出制としている企業もあります。

公務員の場合は、法律により営利目的の兼業が原則として制限されています

不明な点があれば、勤務先の担当部署に確認してから始めましょう。

2.出品できない商品と出品制限

法令で販売が制限されているもの、危険物、模倣品などは出品できません。

一部のカテゴリーやブランドでは、出品する前に申請と承認が必要になります

仕入れた後で出品できないと判明する事態を避けるため、順序には注意してください。

制限の有無は、商品ページから出品操作に進んだ時点で確認できます。

3.アカウントは原則1つ

出品用アカウントは、原則として1人につき1つと定められています。

正当な理由なく複数のアカウントを作ると、すべてのアカウントに影響が及ぶ可能性があります

家族名義を借りて別のアカウントを作る行為も、関連づけられて問題になることがあります。

一度アカウントを失うと、それまでの実績も売上金の入金も止まります。

同じ家庭内で家族それぞれが販売する場合も、実態が分かれていることを説明できる状態にしておきましょう。

4.資金の使い方に無理をしない

個人の場合、仕入れ資金は生活費と同じ財布から出ていきます。

失っても生活に影響しない範囲から始めることが、続けるための条件です。

1商品にまとめて資金を投じると、売れなかったときに次の手を打てなくなります。

稼げない状態が続く原因の切り分け方は、以下の記事で整理しています。

関連記事:Amazon物販・副業が稼げない、儲からない8つの理由と対処法を解説します!

個人のままでも規模は広げられる

個人だからという理由で、売上に上限がつくわけではありません。

購入者にとって重要なのは、事業者の形態ではなく商品とページの内容です。

売れ方は個人でも法人でも変わらない

検索結果に表示される順位も、カートを獲得できるかも、個人か法人かでは決まりません。

判断されるのは、価格、在庫状況、配送の速さ、評価といった要素です。

個人であることを不利に感じる必要はありません。

むしろ、意思決定が速く、方針をすぐ変えられる点は個人の強みになります。

会議も稟議も必要ないため、試して合わなければ翌日には切り替えられます。

小さく試して素早く判断を重ねられることは、規模の小ささを補う武器になります。

相乗り出品から抜け出す

既存の商品ページに出品する形は始めやすい反面、値下げ合戦から逃れられません。

自分だけが販売する商品を持てば、価格を自分で決められるようになります

個人であっても、オリジナル商品を作って販売することは可能です。

販売実績やレビューが自分のブランドに蓄積されていく点も、長期で見た強みになります。

扱っている商品が終売になれば売上が途切れる、という構造からも抜けられます。

続けられる形を選ぶ

個人で取り組む場合、使える時間には限りがあります。

作業量を増やして売上を伸ばす形は、どこかで頭打ちになります

発送を外部に任せる、繰り返し売れる商品を持つといった工夫が必要です。

成果が出る人と出ない人の考え方の違いは、以下の記事で整理しています。

関連記事:物販副業×Amazon OEMで“成果が出る人”はここが違う!3つの思考の罠を解説

まとめ

Amazonの出品用アカウントは個人でも作成でき、開業届がない段階でも登録は可能です。

登録には本人確認書類、住所が確認できる書類、クレジットカード、本人名義の銀行口座が必要になります。

一方で、継続的に販売する場合は事業者としての氏名と住所の表示が求められます。

自宅住所を出したくない場合の取り扱いについては、消費者庁が一定の条件を示しています。

始める前に、勤務先の副業規定、中古品を扱う場合の古物商許可、確定申告の基準を確認しておきましょう。

アカウントは原則1つであり、複数作成はアカウント全体に影響します。

まずは必要な書類をそろえ、1商品を出品するところから始めてみてください。

\ 今日から出品の準備を進めましょう /

読んだだけで終わらせず、まずは必要な書類をそろえるところから始めてみてください。

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