Amazonプライベートブランドとは?by Amazonの一覧と自分でPBを作る方法

Amazonで買い物をしていると、「by Amazon」や「Amazonベーシック」と書かれた商品を見かけることがあります。
同じような商品よりも価格が低く設定されていることが多く、購入をためらった経験がある方もいるはずです。
これらはAmazonが自ら企画して販売しているプライベートブランドであり、一般のメーカー商品とは成り立ちがまったく違います。
仕組みを知っておくと、購入する側は価格と品質の判断がしやすくなります。
出品する側にとっては、Amazon自身が競合として同じ市場に入ってくるという意味を持ちます。
本記事では、Amazonプライベートブランドの定義と主なブランドの特徴、安く提供できる理由、出品者への影響、そして自分でプライベートブランドを立ち上げる方法までを整理します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| Amazonのプライベートブランドとは? | Amazonが自ら企画して販売する自社ブランド | メーカーではなくAmazon自身が商品を企画し、自社の名前を付けて販売する商品群を指します。 |
| いつから展開している? | 日本では2016年から本格的に拡大 | 世界的には2009年に開始し、日本ではHappy Bellyの導入を皮切りにカテゴリーが広がりました。 |
| by Amazonとは? | 食品や日用品をまとめたブランド表記 | 以前はカテゴリーごとに名称が分かれており、近年は一つの表記へ整理が進んでいます。 |
| なぜ安い? | 中間コストと販促費を抑えているため | 販売データをもとに需要のある商品だけを企画でき、広告に頼らず売れる仕組みがあります。 |
| 品質はどう? | 商品によってばらつきがある | 独自の基準は設けられているものの、レビュー件数が少ない商品は判断材料が限られます。 |
| 出品者への影響は? | 同じ市場では価格競争になりやすい | Amazon本体が販売するページでは、価格でもカート獲得でも勝つことが困難になります。 |
| 自分でもPBは作れる? | OEMとして自社ブランドを作れる | 工場で作られた商品に自分のブランド名を付け、独自の商品として販売する形になります。 |
| 商標登録は必要? | ブランドを守るなら取得が前提 | 特許庁への出願料は3,400円に区分数ごとの8,600円を加えた金額から始まります。 |
この記事でわかること
- Amazonプライベートブランドの定義と、これまでの展開の流れ
- Amazonベーシックやby Amazonなど、主要ブランドの特徴と見分け方
- プライベートブランド商品が安く提供できる理由と、購入時に確認したい点
- 出品者にとってAmazon PBが競合になる場面と、避けるべきカテゴリー
- 自分でプライベートブランドを作る手順と、商標登録を含めた進め方
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Amazonプライベートブランドとは何か
プライベートブランドは、小売業者が自ら企画して販売する独自ブランドを指します。
スーパーやコンビニで見かける自社ブランド商品と考え方は同じです。
Amazonの場合は、販売の場を持つ企業が自ら商品を企画するという点に大きな意味があります。
Amazonが自ら企画して販売する自社ブランド
Amazonプライベートブランドは、Amazonが商品を企画し、自社の名前を付けて販売する商品群です。
製造そのものは外部の工場が担当し、Amazonは企画、仕様の決定、販売までを受け持ちます。
メーカーから仕入れて売る通常の流通とは異なり、企画から販売までを一社が握る構造になっています。
この構造が、価格を抑えられる最大の理由につながっています。
2009年から展開し日本では2016年に本格化した
Amazonがプライベートブランドの取り扱いを始めたのは2009年とされています。
日本では2016年に消費財カテゴリー初のブランドとして「Happy Belly」が導入されました。
その後「Presto!」「Mama Bear」「SOLIMO」などが加わり、扱うカテゴリーが一気に広がりました。
現在は食品、飲料、日用品、ペット用品、事務用品、PC周辺機器、アパレルまで幅広く展開されています。
近年は「by Amazon」への整理が進んでいる
かつてはカテゴリーごとにブランド名が分かれており、購入者からは分かりにくい状態でした。
近年は「by Amazon」という表記へまとめる動きが進み、Amazonが企画した商品だと一目で判断しやすくなっています。
ブランド名が統一されたことで、購入者にとっては品質の目安が立てやすくなりました。
商品ページの販売元やブランド欄を見れば、Amazonの商品かどうかは確認できます。
出品者が作る自社ブランドとは意味が異なる
プライベートブランドという言葉は、出品者が自分のブランドを作る場面でも使われます。
Amazonのプライベートブランドはプラットフォーム側が展開するもので、立場がまったく異なります。
同じ言葉でも、Amazonが売り手として作るのか、出品者が売り手として作るのかで意味が変わります。
自分でブランドを立ち上げる場合は、後半で解説するOEMの考え方が実務的な進め方になります。
主なAmazonプライベートブランドの一覧
Amazonのプライベートブランドは、扱う商品によって名称が分かれています。
名前を知っておくと、検索結果に並んだときの判断が速くなります。
代表的なものを押さえておけば、大半の商品は見分けられます。
by Amazon(食品・日用品)
食品や飲料、トイレットペーパーやゴミ袋などの日用品を中心に展開されています。
天然水、炭酸水、パックご飯といった、日常的に使うものや備蓄向けの商品が並びます。
まとめ買いを前提とした容量設定が多く、単価を抑えたい商品と相性の良いブランドです。
プライムデーなどのセール対象になることもあり、その時期はさらに価格差が広がります。
Amazonベーシック(PC周辺機器・生活雑貨)
Amazonベーシックは、Amazonが世界的に展開しているブランドです。
ケーブル類、電池、収納用品、オフィス用品など、機能が明確で選ぶ基準が価格になりやすい商品を扱います。
指名買いされにくいジャンルほど、価格で選ばれるためプライベートブランドが強くなります。
同じ用途の商品を探している購入者にとっては、比較の基準になる存在です。
Amazon Essentials(アパレル)
Amazon Essentialsは、日常使いのベーシックな衣料品を扱うブランドです。
Tシャツ、チノパン、パーカー、インナーなど、流行に左右されにくい定番品が中心になっています。
デザイン性より価格とサイズ展開で選ばれる領域に、集中して商品を出しているのが特徴です。
子ども服から大人用まで揃っており、サイズ違いをまとめて買う用途にも向いています。
そのほかのブランドと見分け方
Amazonのプライベートブランドは、名前だけでは判断しにくいものもあります。
商品ページの商品名の冒頭に「Amazonブランド」と表記されている場合や、ブランド欄で確認できる場合があります。
販売元がAmazon.co.jpになっているかどうかも、判断の手がかりになります。
Amazonのサイト内にはブランド一覧のページも用意されており、まとめて確認できます。
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Amazonプライベートブランドが安い理由
同等の商品より価格が低いのには、明確な理由があります。
偶然や採算度外視ではなく、構造的にコストを削れる仕組みが働いています。
理由を理解しておくと、出品者としてどこで戦うべきかの判断材料にもなります。
中間コストを削っている
通常の商品は、メーカーから卸売業者、小売業者を経て購入者に届きます。
各段階で利益が乗るため、最終的な販売価格は原価より大きく上がります。
Amazonは工場に直接発注し、自社の販売網でそのまま売るため、中間の利益が発生しません。
同じ品質の商品でも価格を下げられるのは、この構造によるものです。
販売データをもとに商品を企画している
Amazonは、どのカテゴリーで何がどれだけ売れているかを最も詳しく把握している立場にあります。
売れている価格帯、支持されている仕様、不満が集まっている点まで見えています。
需要が確認できた領域にだけ商品を投入できるため、外れる可能性が低くなります。
売れない在庫を抱えるリスクが小さいことも、価格を抑えられる要因になっています。
広告費と販促費を抑えられる
通常の出品者は、商品を見つけてもらうために広告費をかける必要があります。
Amazonのプライベートブランドは、自社サイト内で目に触れる機会を確保しやすい立場にあります。
広告に頼らず露出を得られる分、その費用を価格に回すことができます。
この点は、出品者が同じ土俵で価格勝負を挑むべきでない理由でもあります。
集客の入口としての役割がある
プライベートブランドは、単体で大きな利益を出すことだけが目的ではありません。
安くて品質の良い日用品があれば、購入者はまとめ買いのためにAmazonを選び続けます。
日用品で来店頻度を上げ、他の商品も買ってもらうという設計が背景にあります。
この考え方は、自社ブランドを育てる際のリピート商品の使い方としても参考になります。
関連記事:OEMブランド戦略で無印良品が世界で選ばれる理由と成功法則!”選ばれるブランド”を作る3つの理由
購入者から見たメリットと注意点
価格の安さは分かりやすい利点ですが、判断すべき点は他にもあります。
商品によって満足度に差が出やすいのが、プライベートブランドの特徴です。
選ぶ基準を持っておけば、失敗を減らしながら価格の恩恵だけを受け取れます。
同等品より価格を抑えて買える
日用品や消耗品では、有名メーカー品と比べて明確な価格差が出ます。
毎月使うものほど、その差は年間で見ると大きな金額になります。
性能の違いが出にくい商品ほど、プライベートブランドを選ぶ効果が大きくなります。
ケーブルや電池、ゴミ袋のように用途がはっきりしているものが典型例です。
品質は商品によってばらつきがある
プライベートブランドには独自の基準が設けられているとされています。
それでも製造を担当する工場は商品ごとに異なるため、仕上がりに差が出ることがあります。
ブランド名だけで判断せず、個別の商品ごとに評価を確認する姿勢が必要です。
同じブランドでも、評価の高い商品と低い商品が混在している点は理解しておいてください。
知名度が低くレビューで判断しにくい
有名メーカーの商品と比べると、比較の材料になる情報が限られます。
発売から日が浅い商品はレビュー件数も少なく、実際の使用感が読み取りにくくなります。
レビュー件数が二桁に満たない商品は、判断材料が不足していると考えた方が安全です。
低評価のレビューを先に読むと、許容できる欠点かどうかを判断しやすくなります。
購入前に確認したいポイント
確認すべきは、内容量、寸法、素材、そして1個あたりの単価です。
まとめ買いの容量設定が大きいため、単純な価格表示だけでは比較になりません。
同等品と1単位あたりの価格で比べて初めて、本当に安いかどうかが分かります。
保管場所や使い切れる量かどうかも、購入前に見ておきたい点です。
出品者にとってAmazon PBはどう影響するか
出品者の立場では、Amazonのプライベートブランドは競合そのものです。
同じ市場に、圧倒的に有利な条件を持つ相手が入ってくることを意味します。
避けるべき領域を知っておくことが、商品選定の段階で最も効く対策になります。
同じカテゴリーに強力な競合が現れる
Amazonは販売データをもとに、売れているカテゴリーへ後から参入できます。
自分が育てた市場に、より安い商品が並ぶという事態が起こり得ます。
特に日用品や消耗品のように、需要が安定していて仕様が単純な領域は狙われやすくなります。
参入前に、そのカテゴリーにAmazonの商品が既にあるかどうかを確認してください。
価格競争では基本的に勝てない
中間コストがなく、広告費も抑えられる相手と価格で競っても分がありません。
値下げで対抗しようとすると、利益が消えるだけで終わります。
同じ土俵に立たない商品設計をすることが、唯一の現実的な対策になります。
価格以外に選ばれる理由を用意できるかどうかが、参入判断の分かれ目です。
避けるべきカテゴリーの見分け方
検索結果の上位にAmazonの商品が複数並んでいる市場は、参入の難易度が高くなります。
仕様が単純で、機能に差を付けにくい商品も同じ理由で避けた方が無難です。
リサーチの段階で、上位商品の販売元を確認する手順を入れておいてください。
後から気づくと、在庫を抱えた状態で身動きが取れなくなります。
狙えるのはPBが入りにくい領域
Amazonが入りにくいのは、需要が細かく分かれていて量が読みにくい市場です。
特定の用途や対象に絞った商品、こだわりが購入理由になる商品がこれにあたります。
大量生産に向かない領域ほど、個人や小規模の事業者が戦える余地が残ります。
市場規模が小さくても、競合が薄ければ十分に利益は残せます。
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自分でプライベートブランドを作る方法
プライベートブランドは、Amazonだけのものではありません。
出品者も自分のブランドを立ち上げ、独自の商品として販売できます。
工場に依頼して自社ブランドの商品を作る形が、実務上はOEMと呼ばれています。
PBとOEMは実質的に同じ考え方
プライベートブランドは「誰のブランドか」を表す言葉、OEMは「誰が作るか」を表す言葉です。
工場に製造を任せ、自分のブランド名を付けて売るという点で、実務上の中身は重なります。
既存の商品に自分のブランド名とパッケージを付ける形であれば、初期費用も抑えられます。
ゼロから設計する必要はなく、既にある商品を改良する進め方が現実的です。
市場を選んでから商品を決める
作りたい商品から考え始めると、需要のない市場に入ってしまいます。
先に決めるのは、検索需要があり、なおかつ強い競合が少ない市場です。
リサーチツールで検索数と競合の強さを確認し、参入先を決めてから商品を具体化します。
市場の選定を誤ると、その後どれだけ改善しても挽回が難しくなります。
工場に依頼して自社ブランドとして製造する
商品が決まったら、アリババなどを通じて製造を依頼できる工場を探します。
サンプルを取り寄せて品質を確認し、仕様やロゴの位置を詰めてから本発注に進みます。
言語や交渉に不安がある場合は、輸入代行業者を挟むことで工程の大半を任せられます。
初回は小ロットで試し、売れ行きを確認してから量を増やす順番が安全です。
商標を登録してブランドを保護する
自社ブランドとして販売を続けるなら、商標登録は避けて通れません。
商標があれば、Amazonのブランド登録を利用して自分の商品ページを守れるようになります。
特許庁の案内によると、商標の出願料は3,400円に8,600円×区分数を加えた金額で、登録料は区分数あたり32,900円と定められています。
区分の数で費用が変わるため、実際に販売する商品に必要な区分だけを選ぶことが重要です。
関連記事:Amazon OEMとは?商品選定から仕入れまでのルートを物販未経験者向けに解説
自社PBで利益を残すための考え方
ブランドを作ること自体が目的になると、費用だけがかさみます。
利益を残すには、価格の決め方と差別化の方向、そして費用の把握が必要です。
自分で価格を決められる状態をつくることが、自社ブランドを持つ最大の意味になります。
価格を自分で決められる状態をつくる
相乗り出品では、同じページに並ぶ他の出品者と価格を競い合う必要があります。
自社ブランドの商品であれば、そのページを自分だけで運用できます。
原価、想定販売数、広告費を見ながら、利益が残る価格を自分で設定できます。
1円単位の値下げ合戦から抜けられることが、収益の安定に直結します。
差別化は機能追加より不満の解消
あれもこれもと機能を足すと、原価が上がり魅力もぼやけます。
競合商品の低評価レビューを読み、不満が集中している点を一つ解消する方が効果的です。
壊れやすい、サイズが合わない、においが気になるといった声は、そのまま改良の指示になります。
何を足すかではなく、何を残すかを考える視点が、選ばれる商品につながります。
初期費用を洗い出してから発注する
商品原価だけを見て判断すると、後から想定外の費用が積み上がります。
サンプル作成費、金型費、国際送料、関税、検品費、FBA納品費、初期の広告費まで洗い出してください。
これらを含めて計算して初めて、その商品で利益が残るかどうかが判断できます。
資金計画を立てずに発注すると、売れていても現金が回らない状態に陥ります。
関連記事:AmazonのOEMで「儲からない」は本当?失敗しないための5つの秘訣と成功事例
レビューと在庫を安定させて売れ続ける形にする
自社ブランドの商品は、レビューが積み上がるほど検索での露出が伸びます。
在庫を切らすとその積み上げが止まるため、補充のタイミングを先に決めておきます。
売れ続ける商品を1つ作れれば、次の商品を出す際の土台になります。
短期の売上より、継続して売れる価格帯と品質を保つ姿勢が長続きにつながります。
関連記事:Amazon OEMで資産形成をめざす!初心者向けに”続く仕組み”を作る方法を解説
まとめ
Amazonプライベートブランドは、Amazonが自ら企画して販売する自社ブランドで、日本では2016年以降にカテゴリーが広がりました。
by AmazonやAmazonベーシック、Amazon Essentialsなどが代表的で、販売元やブランド欄を見れば判別できます。
価格が安いのは、中間コストがなく、販売データをもとに企画でき、広告費を抑えられるという構造によるものです。
購入する側は、ブランド名ではなく商品ごとの評価と1単位あたりの価格で判断すると失敗を避けられます。
出品する側にとっては強力な競合であり、仕様が単純で需要の大きい市場では価格競争に巻き込まれます。
自分でプライベートブランドを作る場合は、市場を選んでから商品を決め、商標を登録したうえで価格の主導権を持つ形を目指してください。
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